城半纏しろばんてん)” の例文
十一年前、わしは阿波へ入り込むと同時に、すぐに畳屋たたみやに化けていたよ、紺の股引ももひきにお城半纏しろばんてんを着て、畳針のおかげで御普請ごふしんを幸いに、本丸にまで入り込んだものじゃ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)