坂路はんろ)” の例文
ただ東南の間に、ほそき一径の坂路はんろを見るのみ。元弘の年、廷尉正成のおこす所にして、南河内十七城の根城ねじろとなす。〔河内志〕
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつ、戛、戛、石ころを蹴る馬のひづめに坂路はんろの急は度を加えてくる。たまたま、谷へ落ちてゆく石の響きはひどく大きい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)