土礎石どだいいし)” の例文
ただ稀代なのは、いつの間にやら雨で洗ったように、焼跡やけあとらしい灰もなし、もえさしの材木一本よこたわっておらぬばかりか、大風で飛ばしたか、土礎石どだいいし一つ無い。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)