“土気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つちけ75.0%
とけ16.7%
トンパ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは土地が一帯に火山岩の地面で、土気つちけの少いためだらうと思はれた。それでゐて岩にも、樹木の幹にも、みな青やかな苔がむしてゐた。
木枯紀行 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
小さなバスケット一つに一切をたくして、私は興津おきつ行きの汽車に乗っている。土気とけを過ぎると小さなトンネルがあった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
碧眼玉あおめだまをギョロ付かした乗客が、れもれもと船長室へ押しかけて、土気トンパ色になった船長を取巻いて、ドウスルドウスルと小突きまわす。一等運転手と事務長が、仲に這入って間誤間誤まごまごする。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)