“土樽”の読み方と例文
読み方割合
つちたる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
できるだけ早く救援隊を送っていただきたいので……土樽つちたるの山の家の管理人に、尾根筋を辿って探してもらいますが、それ以上のことは出来かねますから
一の倉沢 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
上州の藤原から越後の土樽つちたるや信州の秋山にかけて、瀑のことをセンと云うが、それが或る地方ではタキと結び付けられてセンノタキと云う合成語が瀑名となっているなどは
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
二人をのせた深夜の車は、赤城の麓を通るころから雪の上を走りはじめ、上越連峰の真下をくぐり、土合どあい土樽つちたる石打いしうちや積雪量の最も深い雪の下をくぐりつづけて行く車だつた。
蒼茫夢 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)