国境くにざかひ)” の例文
旧字:國境
事の原由よしを尋ぬるに、旗野の先住に、何某なにがしとかやひし武士ものゝふのありけるが、あやまてることありて改易となり、やしきを追はれて国境くにざかひよりぞ放たれし。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
満洲里は露西亜と支那の国境くにざかひにある支那町です。トロイカは露西亜人の乗る馬車のことです。
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
あなたとわたくしとは只今諾威ノルエイ国境くにざかひにゐるのでございます。北緯六十八度でございます。県の名はノルドランドと申します。郡はロフオツデンと申しまして陰気な土地でございます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
君に別れ十勝の国の国境くにざかひ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)