四明山しめいざん)” の例文
李汾りふんは山水が好きで四明山しめいざんにいた。山の下に張という大百姓の家があって、たくさんのぶたなどを飼ってあった。永和の末であった。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
聞くところによると、四明山しめいざんの頂上に鉄冠道人てっかんどうじんという人があって、鬼神を鎮める法術をくするというから、それを尋ねて頼んでみるがよかろうと思う
聞くところによると、四明山しめいざんの頂上に鉄冠道人てっかんどうじんという人があって、鬼神を鎮める法術をくするというから、それをたずねて頼んでみるがよかろうと思う
世界怪談名作集:18 牡丹灯記 (新字新仮名) / 瞿佑(著)
「わしの符籙かじふだは、事が起らんさきならこうがあるが、こうなってはなんにもならん、四明山しめいざん鉄冠道人てっかんどうじんと云う偉い方がおられるから、その方に頼むがいい」
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
黄願蛇おうがんだは長さ一、二尺、黄金のような色で、石のひだのうちにひそんでいる。雨が降る前には牛のようにえる。これも人を撃って殺すもので、四明山しめいざんに棲んでいる。