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嘔吐気
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はきけ
ふりがな文庫
“
嘔吐気
(
はきけ
)” の例文
三平の駕籠の内では、時々
嘔吐気
(
はきけ
)
につきあげられるような声がしていた。
平常
(
ふだん
)
から神経質な
性
(
たち
)
で、健康な方ではないらしい。か細い肉体に、情熱の方が勝っていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二日目と三日目が
長途
(
ちょうと
)
の早打には最も苦しい時だという。
頭脳
(
あたま
)
は何も考えられなくなって、揺れ方がわるいと、
嘔吐気
(
はきけ
)
がつきあげてくる。三平は時々、
気付薬
(
きつけ
)
を口に頬ばっていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
胃液は、もう消化する何物もないのに、まだ主体を生かさんために、胃壁そのものを溶かしはじめた。
自壊
(
じかい
)
自給作用である。それは
堪
(
たま
)
らなく不快な
嘔吐気
(
はきけ
)
と激痛とを発作的に起した。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから伝公は気違いのようになって、湯屋湯屋と血眼で探して歩いたが、もう
目眩
(
めまい
)
と
嘔吐気
(
はきけ
)
に堪らなくなったらしく、両手で頭を抑えたまま、真ッ青になって、自分の家に転げ込むや否や
醤油仏
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘔
漢検1級
部首:⼝
14画
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“嘔吐”で始まる語句
嘔吐
嘔吐物
嘔吐方