営口えいこう)” の例文
交通輸送の状況等をつぶさに調査した後、ついに東清鉄道沿線の南満各地を視察しつつ大連、旅順から営口えいこうを経て北京ペキンへ行った。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
……どこへ落ち付くのか用が無いから探っても見ませんが、大連、営口えいこうから、満洲の奥地へ這入る爆薬ハッパは大変なものです。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
倉田君はもとより日本から漫遊まんゆうもしくは視察の目的をもってわざわざ営口えいこうまでやって来たものと余を信じている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
支那の営口えいこうにいる時の事私と同じ仕事をしている日本人が一人、支那人にだまされて北京へ行ったまま、音信不通になったので、その生死を見届ける為め、又探し出して助けてかえる為めに
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)