喪然そうぜん)” の例文
夜の冷気とともに身にみて感じながら、重ねてくわしいことを訊こうとする気力も抜けてしまい、胸の中が空洞うつろになったような心持で、足の踏み度も覚えず、そのまま喪然そうぜんとして電車に乗り
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)