“喝食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっしき40.0%
かつしき20.0%
かつじき20.0%
カツジキ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御承知のとおり、わたくしは幼少の頃より、十六の歳でお屋敷にあがりますまで、東福寺の喝食かっしきを致しておりました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
この事常楽時の栖安軒琳公せいあんけんりんこう幼少喝食かつしきの時、崖の下にて打ち殺すをまのあたり見たりといえりとあって、事件の当時から約九十年後の記述である。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
されば、父美濃守に申しつけられ、自分幼年中は、駿河の臨済寺にあずけられ、喝食かつじきの修業いたしておりましたれば、治部大輔義元じぶのたゆうよしもと殿がお顔はよう見覚えておりまする。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ得度せぬ美しい稚兒や、喝食カツジキを養うてゐる人たちは、心ひそかに目と目とを見合せて、不思議な語を了解しあふのもあつた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)