喉骨のどぼね)” の例文
己の指が小蛇のよう跳りながら、生白い首にからんで喉骨のどぼねのくだけるほども喰い入ると、腸の底からき上るような声がして、もう、あのぬらめいた血のしるだ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)