唯上たった)” の例文
種々いろんなものがあって、錠も下さないであったが、婆さんがしたのか、誰れがしたのか、何時の間にかお前の物は、余処々々よそよそしく、他へ入れ換えて了って、今では唯上たったの一つが、き差し出来るだけで
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)