“哺(の)” の例文
婦人はやがて烈しき産痛の後に分娩すれば、生児(せいじ)に乳を哺(の)ませる。小便をさせる。始終汚れた襁褓(おしめ)を取り換えてやらなければならぬ。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
現在七つのうち二つははなはだ痩せ衰えているから、三太太は暇があると母兎を捕えて、小兎を一つ一つ順番に腹の上に並べて乳を哺(の)ませた。
兎と猫 (新字新仮名) / 魯迅(著)
これなる清(せい)の乳を哺(の)まして八歳(さい)までは養育したが、もう八歳にもなったから返してくれろとの頼みに依り、早速親許へ引渡した時に、其の方の実父角右衞門より長らく忰が御厄介になり
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
畑に働いている者は上衣を取りに帰るな。皆その場から、着のみ着のまま大急ぎで避難しろ。その日には孕(みごも)りたる女と、乳を哺(の)まする女とは禍害(わざわい)なるかな。このことの冬起こらぬように祈れ。