命根めいこん)” の例文
そうしていつかこの努力のためにたおれなければならない、たった一人で斃れなければならないというおそれをいだくようになる。そうして気狂きちがいのように疲れる。これが市蔵の命根めいこんよこたわる一大不幸である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)