呼吸こつ)” の例文
と言つた調子で、松太郎は、繼母でもあしらふ樣に、寢床の中擦り込んで、布團をかけてやる。渠は何日しか此女を扱ふ呼吸こつを知つた。惡口は幾何吐いても、別に抗爭てむかふ事はしないのだ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と言つた調子で、松太郎は、継母ままははでもあしらふ様に、寝床の中に引擦り込んで、布団をかけてやる。渠は何日いつしか此女を扱ふ呼吸こつを知つた。悪口あくたい幾何いくらいても、別に抗争てむかふ事はしないのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)