呂馬通りょばつう)” の例文
かんの大将呂馬通りょばつうは、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、まばらひげを撫でて、こう云った。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鼻の高い、眼光の鋭い顔が一つ、これはやや皮肉な微笑を唇頭に漂わせながら、じっと呂馬通りょばつうの眉の間を見ながら、こう云った。呂馬通は何故なぜか、いささか狼狽ろうばいしたらしい。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)