吾木香われもかう)” の例文
第七番目、第八番目、第九番目、山の兵営からの手紙は頬を染めるような文字でうまっている。——吾木香われもかうすすきかるかや秋くさの、さびしききはみ、君におくらむ。とても与一の歌ではあるまい。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
おなじく秋の終りの花に刈萱があり、吾木香われもかうがある。
秋草と虫の音 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)