吹出ふきいだ)” の例文
ぞ出帆したり追々おひ/\かぜも少し吹出ふきいだ眞帆まほを七分に上てはしらせハヤ四國のなだを廻りおよそ船路ふなぢにて四五十里もはしりしと思ふ頃吉兵衞はふねみよしへ出て四方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一陣の風は砂をきて起りぬ。怪しの老女ろうによはこの風に吹出ふきいだされたるが如く姿を顕はせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)