向日葵ひぐるま)” の例文
向日葵ひぐるまの黄いのと、松の青いのとを隔てゝ、白い服を着た男と、羽織袴の若い書生と、寺男らしい爺とが、庫裡で顔を合せて何か頻りに話してゐるのが絵か何ぞのやうに見えた。
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
向日葵ひぐるま向日葵囚人馬車の隙間すきまより見えてくるくるかがやきにけれ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
われらいま黄金こがねなす向日葵ひぐるまのもとにうたふ。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
向日葵ひぐるまずゐの粉の黄金こがねにまみれ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
われらいま黄金こがねなす向日葵ひぐるまのもとにうたふ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
誓願せいぐわん向日葵ひぐるまに——菩提ぼだいの東
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
向日葵ひぐるま見たいに夕日を照りかへし
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
光は薔薇いろ、向日葵ひぐるま金色こんじき
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あはれ、あはれ、黄金こがね向日葵ひぐるま
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
向日葵ひぐるまの日に蒸すにほひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
向日葵ひぐるま咲き
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)