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同母兄
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いろせ
かれその大長谷の天皇の御陵を
毀らむと思ほして、人を遣す時に、その
同母兄意祁の命奏して
言さく
この歌は
宮人曲二三なり。かく歌ひまゐ來て、白さく、「
我が
天皇の御子
二四、
同母兄の御子をな
殺せたまひそ。もし殺せたまはば、かならず人
咲はむ。
僕捕へて獻らむ」
神倭伊波禮毘古の命、その
同母兄五瀬の命と二柱、高千穗の宮にましまして
議りたまはく、「いづれの
地にまさば、天の下の政を平けく
聞しめさむ。なほ東のかたに、行かむ」