トップ
>
同棲者
>
どうせいしゃ
ふりがな文庫
“
同棲者
(
どうせいしゃ
)” の例文
その
同棲者
(
どうせいしゃ
)
が無遠慮にも、行い、かつ主張せんとするようになって、そこにこの不思議なる夫婦は最初の、そして最終の夫婦喧嘩を始めたのである。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
夫婦ではあっても、世間に対しては単なる
同棲者
(
どうせいしゃ
)
、
若
(
も
)
しくは
許婚
(
いいなずけ
)
と云う風に取って貰いたいので、そう呼ばれなければナオミは機嫌が悪かったのです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
老婆の唯一の
同棲者
(
どうせいしゃ
)
たる妹リザヴェータが家にいない、したがって、老婆は晩の正七時には必ず一人きり家に残るということを、思いもよらず聞き込んだのである。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
猫
(
ねこ
)
をもらって来たから見に来いというのである。行って見るともうかなり生長した三毛猫である。おおぜいが車座になってこの新しい
同棲者
(
どうせいしゃ
)
の一挙一動を好奇心に満たされて環視しているのであった。
ねずみと猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
それに刑事の話だと、その支那人の混血児らしく見える婦人は正式の細君ではなくて、
仮初
(
かりそめ
)
の
同棲者
(
どうせいしゃ
)
らしいのだと云うことであった。そして彼女の国籍が又
明瞭
(
めいりょう
)
を欠いていた。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
棲
漢検準1級
部首:⽊
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“同棲”で始まる語句
同棲
同棲生活
同棲中
同棲後