“吉左衛門”の読み方と例文
読み方割合
きちざえもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふるい屋敷の一部は妻籠つまご本陣同様取りくずして桑畠くわばたけにしたが、その際にもき父吉左衛門きちざえもんの隠居所だけはそっくり残して置いてある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかるに翌日は田代村を巡検して、それから長崎村に廻り、ここの吉左衛門きちざえもんという庄屋の家に一泊したが、この日も同じく謎の男が駕の近くに出没した。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
一人ぐらいから以後は、吾人のもって喜ぶに足るような茶碗は生まれていないではないか。吉左衛門きちざえもんどころではない不吉左衛門ばかり続いているのはどうしたことか。
現代茶人批判 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)