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可怪
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をかし
ふりがな文庫
“
可怪
(
をかし
)” の例文
「眼ばかりぢやねえ、寶冠の
瓔珞
(
やうらく
)
から、襟も肩もぐつしよりだ。頭の上から涙を流すのは、佛樣にしても
可怪
(
をかし
)
くはないか、八」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
可怪
(
をかし
)
いなア。婆さん、役場から
眞箇
(
ほんと
)
に通知書が行つたのかい? 子供を學校に出せといふ書附が?』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
可怪
(
をかし
)
いなア。婆さん、役場から
真箇
(
ほんと
)
に通知書が行つたのかい? 子供を学校に出せといふ書付が?』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
言ふんだい、彦兄イ。向島だの、三百八十兩だのと——俺はもう惡事とは縁切りさ。三年前から堅氣になつて、近頃では左官の彦兵衞と同じやうに通用する
經師屋
(
きやうじや
)
の東作だ。
可怪
(
をかし
)
な事を
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『私此の家に
嫁
(
き
)
た事、貴女
可怪
(
をかし
)
いと思つたでせう?』と、稍あつて清子は
極悪相
(
きまりわるさう
)
に言つた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「
可怪
(
をかし
)
なことがあるよ。新しい齒こぼれのあるところを見ると、
剃刀
(
かみそり
)
で切つたには相違ないが、一度血を拭いて、仕舞ひ込んで、又落したのはどう言ふわけだ。——餘程あわてたのかな」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
灰吹
(
はひふき
)
の
蓋
(
ふた
)
だ。——流れないのが
可怪
(
をかし
)
いな」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“可怪”で始まる語句
可怪気