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可怪
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あや
ふりがな文庫
“
可怪
(
あや
)” の例文
そんな工合で、その辺から誰かがひょっこり出て来たからとて、それは少しも
可怪
(
あや
)
しく思われるような事もないのであった。
田舎医師の子
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
その時は何んの心もなく、
件
(
くだん
)
の二股を
仰
(
あお
)
いだが、
此処
(
ここ
)
に来て、昔の小屋の前を通ると、あの、
蜘蛛大名
(
くもだいみょう
)
が庄屋をすると、
可怪
(
あや
)
しく胸に響くのであった。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
草鞋を植込みに捨てたのに、庭に足跡がないのは
可怪
(
あや
)
しいと思いませんか。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「昔だと、仏門に
入
(
い
)
る処だが、君は哲学を
学
(
や
)
っとる人だから、それにも及ぶまい。しかし、蒼沼は
可怪
(
あや
)
しいな。」
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そうとも、全くだ。大丈夫だよ、なあにそんなに気に懸ける事はない、ほんのちょいと気を取直すばかりで、そんな
可怪
(
あや
)
しいものは西の海へさらりださ。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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一つずつかわるがわる吠ゆる声、
可怪
(
あや
)
しき鐘の
音
(
ね
)
のごとく響きて、威霊いわん方なし。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“可怪”で始まる語句
可怪気