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可厭
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いとわ
ふりがな文庫
“
可厭
(
いとわ
)” の例文
可厭
(
いとわ
)
しい親戚の前に頭を下げて、
母子
(
おやこ
)
の生命を托さなければ成らないか、と思う心は、一家の零落を哀しむ心に混って、涙を流させた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
これに
悚然
(
ぞっ
)
とした
状
(
さま
)
に、一度すぼめた袖を、はらはらと翼のごとく
搏
(
たた
)
いたのは、紫玉が、
可厭
(
いとわ
)
しき
移香
(
うつりが
)
を払うとともに、高貴なる
鸚鵡
(
おうむ
)
を思い切った、安からぬ胸の波動で
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此に
悚然
(
ぞっ
)
とした
状
(
さま
)
に、一度すぼめた袖を、はら/\と翼の如く
搏
(
たた
)
いたのは、紫玉が、
可厭
(
いとわ
)
しき
移香
(
うつりが
)
を払ふとともに、高貴なる鸚鵡を思ひ切つた、安からぬ胸の波動で、
尚
(
な
)
ほ
且
(
か
)
つ
飜々
(
はらはら
)
とふるひながら
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
厭
漢検準1級
部首:⼚
14画
“可厭”で始まる語句
可厭々々