古桐ふるぎり)” の例文
大昔、竜門りゅうもん峡谷きょうこくに、これぞ真の森の王と思われる古桐ふるぎりがあった。頭はもたげて星と語り、根は深く地中におろして、その青銅色のとぐろ巻きは、地下に眠る銀竜ぎんりゅうのそれとからまっていた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)