源爲憲の「口遊」に「術に曰はく、婦人の年數を置き、十二神を加へて實と爲し……」だの「九々八十一を置き、十二神を加へて九十三を得……」
源爲憲の「口遊」に、「術に曰はく、婦人の年數を置き、十二神を加へて實と爲し…」だの、「九々八十一を置き、十二神を加へて九十三を得……」
源為憲の「口遊」に、「術に曰はく、婦人の年数を置き、十二神を加へて実と為し……」だの、「九々八十一を置き、十二神を加へて九十三を得……」
口遊・枕冊子はじめ、倭名鈔・字鏡・名義抄の類から経文類まで書写せられる様になつたのである。さうして、事実と文字と、語彙と、社会知識とを習得させるのだ。
此二つの教育法が、源ノ順の倭名抄、源ノ為憲の口遊と云ふ様な種類のものを生じたわけだ。