叢葉むらば)” の例文
その叢葉むらばを忙はしく風に靡かしてゐるし、クロバアの葉は、稻田の畔を埋めつくして、それこそ四つ葉の傳説さへもその中へこめて移植され、繁茂してゐる。
山岳美観:02 山岳美観 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
西日が叢葉むらばのすきから流れるなかへ金髪が燃え、ひとりの、白人女がふらふらと入ってきた。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)