“取的”の読み方と例文
読み方割合
とりてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万力は男世帯で、家には黒松という取的とりてきがいるだけです。その黒松に手伝わせてお俊の首を斬り落とし、死骸は床下に埋めました。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこへ、自分たちの贔屓ひいきの旦那が、難儀に逢っているというようなところから、相撲小屋から関取連が、取的とりてきをつれてせつけて来る。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
湯帰ゆあがりに蕎麦そばめたが、この節あてもなし、と自分の身体からだ突掛つっかけものにして、そそって通る、横町の酒屋の御用聞ごようききらしいのなぞは、相撲の取的とりてきが仕切ったという逃尻にげじりの、及腰およびごし
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)