反響はんきょう)” の例文
こうした風に、段々、へんなうわさがたつのに加えて、人のい村川が、無意識にふりまいた、デマゴオグも、また相当の反響はんきょうがあったと思われます。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
山猫拝やまねこはいと書いたおかしな葉書はがきが来たので、こどもが山の風の中へ出かけて行くはなし。かなら比較ひかくをされなければならないいまの学童がくどうたちの内奥ないおうからの反響はんきょうです。
「そうです。そういえば、跫音あしおとらしいものが空虚な反響はんきょうをあげて、トントンと遠のくように思いましたが、別に扉がギーッと閉まる音は気がつきませんでした」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「なんでもないよ、ほらのなかだからなにかの反響はんきょうにちがいない」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)