反抗はんかう)” の例文
併し周三は、實に厄介やくかいきはまるせがれであツた。奈何なる威壓ゐあつを加へてもぐわんとして動かなかツた。威壓を加へれば加へるほど反抗はんかうの度をたかめて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
お粂は猛然と反抗はんかうするのです。身扮みなりを整へる暇もなかつたか、これも寢卷に袷を引つ掛けたまま、寢亂れた姿が反つてあだめいて見えると言つた、世にも惠まれた年増です。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)