双眸ひとみ)” の例文
旧字:雙眸
父と兄とが口早に話している隣の部屋から、娘の宇女うめが間のふすまを開けて現れた……面長のおっとりとした顔だちであるが、今は色もあおざめ、双眸ひとみにも落着かぬ光があった。
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)