又平またへい)” の例文
それは丁度吃又どもまたの芝居の如きものでしょう。あの又平またへいが、一生懸命になって手水鉢ちょうずばちかみしもをつけた自画像を描きます。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
色白のまゆの濃い、口許くちもとのしまった立派な人品だが、どこかに間の抜けたところがあるのと、いつもえへら笑いをしているのとで、「半化はんば又平またへい」と呼ばれている下郎又平であった。
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)