参木さんき)” の例文
鈍重な波のまにまに、破れた黒い帆が傾いてぎしぎし動き出した。白皙はくせき明敏な中古代の勇士のような顔をしている参木さんきは、街を廻ってバンドまで帰って来た。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)