厩者うまやもの)” の例文
附近は、お厩者うまやものばかり住んでいる。組頭の家をのぞいて、ちょっと、挨拶をしておく。組頭はいなかったが、妻女が出て来て
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
決して表御堂のさむらい達の争いや厩者うまやものの喧嘩などという生やさしいことではないことをなおさら強くさとった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どこか、良い縁故はないものか。厩者うまやものでも、台所働きでも、武家奉公でさえあれば、どこへでもやるが」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足軽や厩者うまやものでも、柳生家の家人である者は、多少なり刀術の心得のない者はない。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)