即位そくい)” の例文
そのご即位そくいのお祝いのときに、天皇はお酒をどっさりしあがって、ひどくおいになったままおやすみになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
帝位の争いに連枝れんし連枝がもつれ合ッた結果、その即位そくいの君を、“かわりばんこ”に双方から出す——という約束をしたと時代があったことなのである。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は即位そくいしてから、だれのためにも苦痛を与えるようなことはしなかったという自信を持っていたが、あの人によって負ってならぬ女の恨みを負い、ついには何よりもたいせつなものを失って
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
即位そくいになった後、天皇は、あるとき、高い山におのぼりになって四方の村々をお見しらべになりました。そしてうちしおれておおせになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
大長谷皇子おおはつせのおうじは、まもなく雄略天皇ゆうりゃくてんのうとしてご即位そくいになり、大和やまと朝倉宮あさくらのみやにおうつりになりました。皇后には、れい大日下王おおくさかのみこのお妹さまの若日下王わかくさかのみこをお立てになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)