半秒はんセコンド)” の例文
その途中に暖簾のれんが風に動いていたり、腰障子こししょうじに大きなはまぐりがかいてあったりして、多少の変化は無論あるけれども、軒並のきなみだけを遠くまで追っ掛けて行くと、一里が半秒はんセコンドで眼の中に飛び込んで来る。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)