医王山いおうせん)” の例文
旧字:醫王山
天涯に衝立ついたてめいた医王山いおうせんいただき背負しょい、さっ一幅ひとはば、障子を立てた白い夕靄ゆうもやから半身をあらわして、にしきの帯はたしかに見た。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三州奇談に、人あり、加賀の医王山いおうせんに分入りて、黄金の山葵わさびを拾いたりというに類す。類すといえども、かくのごときは何となく金玉のひびきあるものなり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)