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北船場
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きたせんば
ふりがな文庫
“
北船場
(
きたせんば
)” の例文
方略の第二段に襲撃を加へることにしてある大阪富豪の家々は、
北船場
(
きたせんば
)
に
簇
(
むら
)
がつてゐるので、もう
悉
(
ことごと
)
く
指顧
(
しこ
)
の
間
(
あひだ
)
にある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
和
(
わ
)
三
郎
(
らう
)
から初めて徳三郎になつた折の事、ある日
北船場
(
きたせんば
)
の
物持
(
ものもち
)
平野屋の一族が、西桟敷の幾つかを買ひ切つて、見物に来てゐたが、そのなかに
別家
(
べつけ
)
の一人娘お常といふのがゐて
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此時
北船場
(
きたせんば
)
の方角は、もう騒動が済んでから
暫
(
しばら
)
く立つたので、焼けた家の
址
(
あと
)
から青い煙が立ち昇つてゐるだけである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「まあ待て。打ち立つてからの順序は、
只
(
たゞ
)
第一段を除いて、すぐに第二段に掛かるまでぢや。」第一段とは朝岡の家を
襲
(
おそ
)
ふことで、第二段とは
北船場
(
きたせんば
)
へ進むことである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“北船”で始まる語句
北船