“化鮫”の読み方と例文
読み方割合
ばけざめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜ゆうべ化鮫ばけざめの背中出したように、一面の黄色な中に薄ぼんやり黒いものがかかったのは、たけの堂が目のはてへ出て来ただよ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いまの化鮫ばけざめめが、微塵みじんになったように、大きい形はすぽりと消えて、百とも千とも数を知れねえ、いろんなうおが、すらすらすらすら、黄色な浪の上を渡りおったが、化鮫めな、さまざまにして見せる。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)