“勢至丸”の読み方と例文
読み方割合
せいしまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法然房の君が、まだ勢至丸せいしまるといったおさないころ、父をうしなってひとり故郷ふるさと美作国みまさかのくにから京へのぼってくる道すがら、さる貴人が、白馬の上から彼の姿を見かけて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生れた処の子供の名を勢至丸せいしまるとつけた。竹馬の頃から性質が賢く、聖人の様である。ややもすれば西の方の壁に向っているくせがあった。天台大師の子供の時分の行状によく似ている。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)