勝田かつた)” の例文
いわゆる勝北しょうぼく新野にいの荘は、ほぼ今日の勝田かつた郡新野村の地に当っている。この荘園は古く東西の二部に分れた。このほかに新野山形という大字もある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
学資は毎月月末に届くようにするから安心しろとあって、勝田かつたまささんの従弟いとこに当る人が大学校を卒業して、理科大学とかに出ているそうだから、尋ねて行って
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
硯のほかに技は置台や箱や急須きゅうすのようなものにまで及びます。歴史に名高い「備中檀紙びっちゅうだんし」はもう昔語りになりましたが、美作みまさか苫田とまた郡の勝田かつた郡では多少の漉場すきばを今も見ます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)