勅撰ちょくせん)” の例文
かの『古今集』の勅撰ちょくせんに入った有名なる数十章の誹諧歌のごときも、やはりまた和歌に随伴した一種の才蔵さいぞうにほかならずと見てよいようである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ゆくゆくは奏覧にも供え、また二条摂政さま(良基よしもと)の莵玖波つくば集の後をけて勅撰ちょくせん御沙汰ごさたも拝したいものとひそかに思定おもいさだめておいでの模様で、いたくこの集のことをお心に掛けてございました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
ゆくゆくは奏覧にも供へ、また二条摂政さま(良基よしもと)の莵玖波つくば集の後をけて勅撰ちょくせん御沙汰ごさたも拝したいものとひそかに思定おもいさだめておいでの模様で、いたくこの集のことをお心に掛けてございました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)