力身りきみ)” の例文
しかし色の浅黒いのと口に力身りきみのあるところでざッとすいして見ればこれもきッとした面体の者と思われる。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
細面ながら力身りきみをもち、鼻がすッきりと高く、きッと締ッた口尻の愛嬌あいきょうえくぼかとも見紛われる。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
貰ふとは申さぬと云れて左仲は力身りきみけ齒の根も合ずくづ/\と是非なく懷中より金百兩のつゝみを取出し盜賊に渡せば是々夫ではまぬ惡ひ根性こんじやうかく直段ねだんの極つて居る者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)