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剳青
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ほりもの
ふりがな文庫
“
剳青
(
ほりもの
)” の例文
剳青
(
ほりもの
)
のある、小柄な男は、まだ云ひ争ひたい
気色
(
けしき
)
を見せたが、色の浅黒い、唐桟の半天を羽織つた男は、悠々と微笑を含みながら
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まずどうするとお思いなさる、……後で聞くとこの蝋燭の絵は、その
婦
(
おんな
)
が、
隙
(
ひま
)
さえあれば、自分で
剳青
(
ほりもの
)
のように縫針で彫って、
彩色
(
いろどり
)
をするんだそうで。それは見事でございます。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手首まで彫つてある
剳青
(
ほりもの
)
が目立つせゐか、
糊
(
のり
)
の落ちた小弁慶の単衣物に
算盤珠
(
そろばんだま
)
の三尺をぐるぐる巻きつけたのも、意気と云ふよりは
寧
(
むし
)
ろ凄味のある、自堕落な心もちしか起させなかつた。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
色の白い、小柄な男は、
剳青
(
ほりもの
)
のある
臂
(
ひぢ
)
を延べて、親分へ
猪口
(
ちよく
)
を差しながら
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
剳
漢検1級
部首:⼑
11画
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
“剳青”で始まる語句
剳青淋漓