“前田家”の読み方と例文
読み方割合
まえだけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この町は、子爵ししゃくほう前田家まえだけの旧城下町であって、その頃の小学校は旧藩主のもとの屋敷をそのまま使ったものであった。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ある人の話では、元来あすこに泉があったのを、前田家まえだけの先祖が掘り下げて、今の形にしたのだそうである。そう言えば池の西北隅せいほくぐうから水がわいているらしい。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
すわ、なにかことこそはじまったぞ! とそれへくわえて、上杉家うえすぎけ北条家ほうじょうけ前田家まえだけ伊達家だてけ、そのほかのたまからも数知かずしれない剣士けんしたちがかけあつまってくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)