利潤もうけ)” の例文
三倍五倍の利潤もうけで、金持や物好きな人間に売り付けるのだから、抜荷扱いは商人の風上にもおけねえ、くずのような人間だ
「だが、自分達の利潤もうけのために、お上の御法を破る奴は憎いね、その上仲間を殺したり、——俺の家まで焼いたり」
笹屋の宗太郎は、猫背で跛者で、その上小金を貸して、細い利潤もうけを楽しむ、名題の握り屋です。
いくらかの利潤もうけを見ようとしたものを、順序も系統もなく積み重ねて置きました。
「とんでもない、大名方ときた日には、待てしばしがございません。それだけにまた私どもの利潤もうけも多いわけで、——今日納める五千両がまとまらないと、出入差止めになり、仲間への顔向けもならなくなります」