切地きれ)” の例文
彼女はトボケでもしないかぎり、どのつらをさげて、そんな養生園へ行かれようと考えた。丁度、国から持って来た着物の中には、胴だけいで、別の切地きれをあてがった下着があった。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)