分明ふんみやう)” の例文
エニンを出でゝ三十分ならず、行手の山の上分明ふんみやうに白きむらを見る。あれは何と云ふ邑ぞ。あれこそナザレに候、と案内者が答ふる言葉の下より吾心わがむねは雀の如く躍りぬ。あゝあれがナザレか。